お気持ちスタック

Segmentation Fault

胸が痛い(物理)

本記事の内容はしんどいです、ご了承のほど。 今日の日記です。

気胸をやりました

やってしまった。いま病室のベッドで身動きが取れない状態にある。平穏な大学生活が一転、どうしてこうなったのだ。

夕方までの流れ

1月22日

9時起床、性欲が溜まっていたので用を足し、飯を食べる。勉強をする。スーツに着替えて千葉県の実家を出る。11時。

つくば駅着。右胸にかすかな痛みを覚える。12時。

自転車で登校する道中、痛みが悪化。まともに動けなくなる。講義の内容もほとんど聞こえていない。

13時半、さらに悪化。バイトをキャンセルし、大学併設の病院へ行く。

病院にて気胸との診断。検査データと紹介状を貰い、地元の大きな病院へ向かう。16時。

夕方

17時。外来の受付は終了しており、ぱっと見て急病人には見えない私は入り口で追い返されかける。 紹介状があること、レントゲンを撮ったこと、どうやら急を要するらしいことを伝えると、しばらく経って救急に通された。

先生が言うには、内臓を圧迫している重度の気胸だそうで、すぐに手術しないと命に関わるとのことで、診察もなく、ものの数分でオペが始まった。

ちょっと待ってくれ、ぼくは昨日まで普通に暮らしてた大学生だぞ? 安静で治るちょっとした気胸はあったものの、一度も大きな疾病を起こした試しはないし、持病もない、いたって健康な青年だ。

といった私の表情をよそに、テキパキと点滴を打たれ、局所麻酔をされ、先生はぼくの胸を小さく切って肋骨の間から長い管を通すとか言い始めた。

体にメスが入る感触ははっきりとわかった。苦痛はない。けど痛かった。

管(カテーテルっていうらしい)の挿入は体の奥にまで及ぶ。右胸前面の肋骨から入ったカテーテルは、一旦背中側を通り、肺をぐるりと一周してまた前面にやってくる。

当然ながら、そんなところまで麻酔は効かない。カテーテルが1mm進むごとに身体中を苦しみが襲う。叫び声が勝手に出る。脚が動く。顔は涙でずぶ濡れになる。

物心ついてから手術の経験がない私にとっては、突然訪れた「皮膚を切る、体に穴を開ける」という行為は死ぬほど怖かった。

そんな心境が術中の痛みに拍車をかける。とにかく痛い。

体内(消化器や性器は体外である)に大きな異物が入ってくる感覚というのはどうも人間にはプログラムされていないようで(あるいは、痛すぎただけなのかもしれないけど)、よくわからんけど痛い、苦しい、という感覚で頭がいっぱいになった。

手術を終え、病室に入る。19時半。

術後とはいえ、私の胸には丁度指が入るほどの穴が開いていて、そこから異物が通っている。当然寸分も動くことができない。痛い。

加えて挿入時の拒絶反応で38.6度の高熱、143/80の高血圧で生き地獄のような体のしんどさである。

食欲なんかない。睡眠欲もない。

トイレにも行けない。排泄は「し瓶」で行う。

入院と聞いて、病院へ向かう途中「性欲処理はどうするんだ」「勉強道具を取りに帰らなきゃ」「パソコンは持ち込めるのか」などと心配をしていた自分がアホらしくて仕方ない。 入院が、手術が、気胸がこんなに辛いものだとは知らなかった。おのれの体質と不摂生を呪いたい。

一人でおいおいと泣いてます。

以上 病室より